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というのは、年金の約款上、保険料払込期間中に障害者となった場合、それ以降の保険料の払込が免除されることになっているのです。
ということは、もともと障害を持っている人が加入するとすると最初から保険料を払わなくて良いことになってしまうのです。約款はそのままで、運用上制限をつけて引き受けるというのも難しいとのことです、問題の性格上、何とかならないものかと思いますが、現在のところはいた仕方ありません。
そこで、終身とはいかないまでもできるだけ長い期間年金が受け取れるものは何かと見渡すと、次に考えられるのが損害保険金杜が扱う「年金払い積立傷害保険」です。
現在、最長で20年間年金が受け取れるのはこれしかありません。これも保険型ではありますが障害者が被保険者でも加入できます。
ただし、契約の際に一つ注意していただきたいのは、年金受取期間が保険料払込期間以内であるということです。つまり20年間年金を受け取るなら、保険料払込期問も20年ないといけないということです。
また、年金のタイプとして、本人の生死に関係なく年金が支払われる「確定型」と、本人が生きていることを条件に年金が支払われる「有期型」(ただし保障期間があってその間は本人の生死にかかわらず年金が出る)があるのですが、本人死亡後に経済的な責任がある場合は「確定型」が望ましいのですが、そうでない場合は「有期型」を選んだ方が、若干ですが保険料も安く済みます。

図40 個人年金保険の分類

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